Parce que c'est comme ça

欧州大学院生。最終目標はバカンスのある人生。パスクセコムサ。

ジーンブライドを読んだ。

Twitterでどこからかどんぶらこと流れてきた作者さんのツイートで2話を読み、その絵柄の美しさと話のクリティカルヒット具合に射貫かれて1巻を、そのまま続きを待ちきれずに掲載誌の最新号まで購入してしまいました。ありがとう現代技術。大好きkindle

 

それまでは気付かないけれど働き出すと分かる、女であるだけで舐められ不当に評価され性被害に遭うという現実。大学までは試験の成績だけで(AOとかだとまた別なんだろうけど)評価してくれるからいいよね、と思いきや女であるだけで何十点も引かれていたという別の絶望も私たちは近年味わったばかりだけれど。

 

最後の1ページでSFが一気に立ち上がるのもとてもいい。死ぬほど好み。この1ページのせいで掲載誌まで買わされてしまった。

 

どっかのくだらねー政治家が最近、ジェンダー問題は余裕のある奴の手遊びみたいなこと言ったとか言わないとか聞きましたけれどもね。女と見ると舐めてかかるやつ、いきなりタメ口をきいてくるやつ、クレームという名の鬱憤を晴らしたいだけのやつ、そういうやつらのせいで私たちは毎日消耗させられて絶望させられて、本当ならやりたい仕事は日本にあるのに、そういうやつらとそれを手遊びと軽んじるやつらのせいで、傷つけられずに働ける場を奪われてしまっている。私は今の自分が頑張ってること嫌いじゃないけど、男ならこんなに頑張らなくてもそこそこ満足できる生活がおくれていたと思うと本当に悔しい。泣きながら、分からない自分に心底がっかりしながら英語やフランス語と格闘しなくて済んだのに。自分はそこそこやれると無邪気に信じたままそこそこの地位を得てそこそこ豊かに暮らす、そういうことに対するハードルが男と女で違いすぎる。

 

あー働きたくないなあ

今が永遠にループしてればいいのに。