Parce que c'est comme ça

欧州大学院生。最終目標はバカンスのある人生。パスクセコムサ。

前半戦終了。

秋学期、前半戦が終了しました。最大の感想は、英 語 が 分 か ら ん、ですね。泣けるう

 

○英語分からん

いやもうほんと、最初のほうなんか、先生がしゃべってることは辛うじてなんとなく分かるものの、学生の質問になった途端ほんとお手上げでした。まじでなに言ってるか分からん。それに対する先生の返答でなんとか質問内容を推測するという感じ。

聞き取りがそんなんなので当然しゃべるなんてできるわけもなく。オンライン授業になって一番困るのは、英語を話す機会がほぼゼロになってしまうことですね。授業前後のおしゃべりなんかも発生しないのです。

諸先輩方のまじめにやってりゃ時が解決するというお言葉を信じて粛々とがんばります…。

 

○文明の利器最大活用

先生の言ってることすら分からんこともたびたびあり、途中からOtterという文字起こしアプリを導入しました。本来は議事録作成とかに使うやつなんでしょうけど、なかなか精度が高くたいへん助かっております。特に知らん単語が出て来たときとあとから見返すときに超役立つ。

また、毎週大量にあるrequired readingsを読む速度が遅くてお話にならんかったので、Natural Readingというサイトで読み上げてもらいながら文字を追っています。これもとてもイイ。最初は読み上げについていくのも大変でしたが、最近は読み上げスピードを追い越して読めているときもあり、ささやかながら成長を感じて嬉しく思っております。プラス、単にPDFの読み込みフォームとしても既定のPDFリーダーより優秀(広告出ないしスクロールしやすい)のでたいへん重宝してます。

otter.ai

www.naturalreaders.com

 

○(残念ながら)Couvre-fewはあんま関係ない

フランスはコロナがえらいことになっているようでして、先日ついに夜間外出禁止令が出ました。正当な理由がない限り、21時~6時は外出禁止です。たぶん日本にいた頃こんなのが出たらえらいこっちゃでしたが、今はひたすら部屋に引きこもる日々なので正直関係ないです。苦笑 影響と言えばバイト先の夜営業がなくなったくらい。

というわけでほとんど街を楽しむということはできていないのですが、かろうじて美術館はいくつか行きました。以前訪れたときと自分の受け止め方が変わっていて、面白いなと思ったり。

 

後半戦はもう課題が山積みでわははって感じですががんばります…。

Customary international law (of human rights)はなぜ必要か

授業一週目、無事かどうかは分かりませんがとりあえず終了しました。私の英語は上達してくれるのかしら…(死活問題)。

 

さて、今週の国際人権法入門の授業はCustomary international lawについてでした。日本語では国際慣習法。初めてこの概念を聞いたときは驚いたのですが、ざっくり言うと、国際社会において「慣習」として確立されていること(たとえば拷問の禁止)は、たとえ条約になっていなくても、それを定めた条約の批准国でなくても、守る義務が生じる、すなわち成文化された国際法と同じ効果を持つ、ということです。

 

根拠になっているのは、国際司法裁判所(ICJ)憲章の38条。

 

Article 38

1. The Court, whose function is to decide in accordance with international law such disputes as are submitted to it, shall apply:

    1. international conventions, whether general or particular, establishing rules expressly recognized by the contesting states;
    2. international custom, as evidence of a general practice accepted as law;
    3. the general principles of law recognized by civilized nations;
    4. subject to the provisions of Article 59, judicial decisions and the teachings of the most highly qualified publicists of the various nations, as subsidiary means for the determination of rules of law.

2. This provision shall not prejudice the power of the Court to decide a case ex aequo et bono, if the parties agree thereto.

 

 

条約のみならず、international customやthe general principles of law も司法裁判の対象になりますよ、つまりその侵害は国際法違反になりえますよ、と言っているわけです(ちなみに厳密に言えばcustom とgeneral principlesは別の概念らしいですが、まだよく分かってません)。

 

そんな乱暴なことってある?と思いません??条約の意味がなくなっちゃうんじゃない?とも。なんの同意もしていない事柄について、「これ慣習だから問答無用で厳守ね、よろしく」って言われたら結構鳥肌だと思います。

成文化したことだけ守っていればいいんじゃないか、と思ってしまいそうです。大事なことなら全部条約にしてしまえばいいじゃないか、と。しかし、実際問題多くの国の合意を取り付けるのが大変だ、ということ以上に、そこには意味があると思うのです。

そもそもなぜ国際(人権)慣習法が必要なのか、について考えたことを簡単にまとめておきます。

 

1.列挙の陥穽

今日国際慣習法として認められているものの例は、拷問やジェノサイドの禁止です。こうやって具体的に列挙していって、一つ一つ国際慣習法であると宣言していけばよいのでしょうか。けれどそれは、常に不完全な状態を容認するのと同じことではないでしょうか。「拷問の禁止、ジェノサイドの禁止、子どもへの死刑の禁止、エトセトラはすでに国際慣習法です。じゃあ、ほかの事項は?性差別の禁止は?なにが違うんですか?」この問いに答えられない限り、私たちは永遠に、本来なら護られるべきであった誰かを取りこぼし続けているのではないでしょうか。

 

2.なにが根源的な価値なのかについて考えることの重要性

人権には多種多様な側面があります。歴史的に、公的な場所における権利と私的な場所における権利を分けて考えてきたことが、女性の抑圧に繋がってきたというような文脈もありますが、それでも、程度の差は存在するでしょう。正確に言えば、それぞれの人権そのものの価値の差ではなく、どれに優先的にリソースを割くべきなのかという問題です。命を奪われないことと、投票権を保障することは、投票権が劣後するとは言い切りたくないですが、それでも緊迫した場面で優先されるべきは前者だと思います。

その意味で、なにがもっとも侵されるべきでない、全世界共通事項とすべき(できる)ものなのかについて考えることが必要です。もっとも、それを考えるにあたり、そのような哲学的な問いだけでなく、実際問題どのようにStatesによって実践されてきたかも考慮に入る(というのが通説らしい)ので、必ずしも当てはまらない部分もあるかもしれませんが。

 

以上の重要性を認めるからこそ、先ほどのICJ Statute 38条は条約だけでなく慣習もまた法であると宣言しているのだと思います。

 

じ ゃ あ、国際慣習法ってなんなのという問いについては、長くなるので(書けたら)また後日まとめるかもしれません。ねむい。来週の予習しなきゃ。

Gender inequality と Non-binary people

この学期はジェンダーに関する授業を2つ取っていて、今日はその1つ目の1回目がありました。Socio-economicな視点から西側の社会のGender inequalityについて論じるものです。初回から早速紛糾した原因は、教授のこの一言。

 

"Gender is binary."

 

つまり、ジェンダーは2つ、男と女であると。これに対して、Gender is not binaryという反論が為されました。男でも女でもないジェンダーがある、それについて議論しないならば、Gender inequalityではなくFemale inequalityを語っているに過ぎない、と。

それに対して教授は、そのような視点があることは承知しているし重要だと思うが、今回の授業の主題はそれではないし、取り上げるつもりもないと応えました。

 

結論から言うと、私は教授に賛成です。

だけど同時に、丁寧に話さないといけないことであるとも思います。一歩間違えれば、TERFという言葉に代表されるように、トランスセクシュアルや他のセクシャルマイノリティ排除に繋がりかねないからです。

 

まず、binaryであると断言することにより、自らをどちらにも振り分けていない人の存在を否定する効果を持たせてはいけないと思います。つまり、文脈が必要ということ。今回教授はあわせて"Sex is not binary."と言っていて、その点を意識したのではないかと思います。その用法が正しいのかは分かりませんが、事実としてあるもの=Sex、社会的に構築されたもの=Genderと捉えるならば、自分で自分をどう位置付けるかはSexの問題であるが、Non-binaryなものがGenderと言えるほど確立していないのではないか、という主張はありえると思います。確立していないこと自体の是非はまた別の問題です。

 

仮にNon-binaryもジェンダーの一つであるとするならば、冒頭の教授の発言はシンプルに間違いということになります。けれど、間違っているから彼女の主張が全て覆されるかというと、そうではないと思います。あくまでGender inequalityについて扱う授業において、Non-binaryな人々に触れる必要があるとすれば、Non-binaryというジェンダーに基づいて不公平な扱いを受けている場合だと思います。それがないと言い切るのは暴力的ですが、一般的に、Non-binaryだから数学ができないとか、かわいいものが好きとか、結婚したら名字を変えるものだとか、そういった偏見があると言えるでしょうか。私は否、と思います。

Non-binaryな人々の主な困難は、基本的には、Non-binaryであるにも関わらず他者が男もしくは女のどちらかの様式に従うことを求めてくる、ということなのではないでしょうか。とすれば、逆説的ですが、やはりGenderがbinaryであることの不具合がNon-binaryな人たちに降りかかっているだけではないか、とも思えます。

Gender inequalityが偏見に基づき人々に不利益をもたらすものである限り、Non-binaryな人々にまつわる問題をその文脈では論じないでおくことには一理あるのではないでしょうか。

 

もちろん、ジェンダーがbinaryであるからと言って、男とされる人々、女とされる人々の抱える困難がそのグループの中で均等であるわけはありません。生まれたときから大きな葛藤もなく「男」「女」をやっている人たちは、トランスセクシャルやNon-binaryな人々、また「らしさ」の規範から外れる同性愛者などと同じ差別を受けたことはないでしょう。だけれども、それは外国人差別や障害者差別と同類のフォビアの問題であって、必ずしもGender inequalityと直結はしません。

 

一方で、たとえば「『オネエ』とはこういうもの」という偏見に基づき行動や能力が制限されたりするならば、それはbinaryの枠を超えたジェンダーの問題かもしれないと思います。そのような偏見は、一時期特に、日本において蔓延っていたと思います。私にもそのようなバイアスがありました。ですので、冒頭の教授の発言に対し、この種の反論は有効だと思います。けれども、生徒の反論はそのような趣旨ではなかったと思うし、「『オネエ』らしさ」が「(見た目とは裏腹の)過剰な女らしさ」であるというような語り方がされる限り、やはりbinaryな問題ではとも思うわけです(話が行きつ戻りつですみません)。

 

性にまつわる複雑性を前にして、「事実として社会の大部分は男と女の二元論から成り立っており、女が圧倒的な不利益を受けていることは明白である。」という言説がなされることはよくあります。これはまったく正しいと思いますし、物事を男と女というたった二つの要素に分けて考えるという暴力的なことも、だからこそ必要だと思います。しかし、この主張は、「だから、男でも女でもないものとか、かつて男とされていたものとか、そのような少数事例は辺縁のものとして捨象してもよい。」という意味を示唆する危険性を孕むものだとも思うのです。ですから、ジェンダーはbinaryではないという主張に対し、最初から「事実」を突き付けるのは、望ましいことではないと思います。

頭の痛い問題ですが、とりあえず男と女の二元論で語りながらも、常にそれがマイノリティへの抑圧となっていないか自問しながら、表明された異議には都度真摯に向き合っていくしかないのだと思います。もちろん、マジョリティは異議を表明する必要もないという特権性も頭に入れて。

 

 

というわけで授業が始まりましたが、英語、結構分かりません。笑。全然笑ってる場合じゃない。わはは。

今週はどれもIntroductionなので聞き取れなくてもそこまで問題ではないのですが…いろいろと先が思いやられる。生徒の皆さんにおかれましてはなるべく授業の文脈に沿って話していただきたい(それで推測してる)ところなのですが…はいすいません自分が頑張ります。

A little statement

I will state my opinion about a few problems of Japan's society in this article. I know every state has its own problem like ours, but I still feel exhausted how much problems we have and how demanding they are to overcome, sometimes it seems almost impossible. However, giving up is not my business. I am writing this in order to prepare for classes to come at my school and I would like to seek better way to improve the society there.

 

1) Misogyny

Japan's society has very large gender gap, as you see in the Global Gender Gap Report by the World Economic Forum, and it is based on deep-rooted misogyny. As a matter of fact, only 10% of lawmakers in the lower diet, Shugi-in, are women. It would be difficult to find female leaders in any decision-making process of any company, school, local government, regional association, or every other institution. There is wage gap between men and women. Women are more likely to do non-regular work where the wage is relatively low and employees' status are uncertain.

Some say that we have the law that prohibits discrimination based on sex, so it is impossible. And, various gaps like that I wrote above derive from (physiological) difference or preference rather than the result of discrimination. Of course, such claims are false. First, apparent discrimination still remain here, though it is even surprising to me. In 2018, it was revealed that some medical schools had manipulated entrance exam scores to favour male candidates. More than a hundred candidates could not pass the exam while their original scores before being manipulated were enough to pass. Although, this kind of aparent injustice rarely happens (, I want to believe). More serious and deeper problem is structual and de facto discrimination. The gap anywhere between men and women never be the result of "preference".

We have been taught implicitly that women are inferior to men. Female leader of student's council seemed rare when I was 14 years old. We have been taught that women are not good at math or sciences, and I was convinced so. Since I thought math was a subject I could never be familiar with even if my note was quite good, I did not choose to be a doctor or scientist. I am now satisfied with my speciality, law, but I still feel a little bit of regret. If I believed in myself without any prejudice, how different I would be now? My mother told me that she did not want me to go to an university in Tokyo, far from our hometown because I am a woman. I entered one of the top universities in Japan and the law faculty had only 30% female students. In "Nomi-kai*1", I felt women should have smiled all the time. In social medias such as Twitter, female account are likely to be attacked compared to men who make the same remark as women, and to be harrased sexually.))

However, it was after I started working that the real misogyny appeared in front of me. I worked for a ministry, which was very male-dominant society. There were only 10% women when it comes to 'Career' workers, who are the candidates of the exectives. Once they have a child they move to a department where they can easily manage their time in order to take care of their child, while fathers work as they are still single. Such affordable departments are not "main streams", so it become more difficult for women to be assigned important positions. Female employee are still rare there, so I was told some times to sit next to the exectives, middle aged men, to please them in "Nomi-kai". At the other Nomi-kai, a male collegue tried to touch my face (!) and I avoided it by pulling my head back. During that incident, no one tried to help me. In any aspect, women are more likely to be offended and treated unequally just because of they are women. It is really understandable that not a few and brilliant Japanese women have given up the Japan's society and work abroad.

 

2) Insensitivity to power dynamics

I believe that many Japanese people do not pay much attention to power dynamics, more precisely, they seems to be ignorant about it. For example, when a woman accuse sexual harrasment that her boss send her messages calling for a date over and over again, they would say: "Why didn't she refuse that?". She had to work with him everyday, and it could be more hard to work smoothly if he got irritated. In the first place, Japanese women has been taught that being meek is virtue and contesting boss - especially middle aged men - demands a lot of effort. 

Other example is that: many tend to blame the opposition party for the failure of the government. It seems that they do not understand where the responsibility happens. When the doubt of corruption by the prime minister were reported, the opposition party asked about it in the congress. PM never answered questions adequately, so they cannot help but repeat the same or similar questions. What happened is - the opposition party was blamed for "asking same question repeatedly" and "wasting time and resources". It was beyond my undestanding. PM has responsibility to articulate about his suspicion, and it was very him who had wasted time by ignoring questions. For the opposition party, who has limited power to investigate, asking was almost only thing they could do.

 

3) Justice-phobia

What I find the worst in Japan's society is "Justice-phobia". They hate justice. Seeking justice is kind of "try-hard" and "reasonable adult" should cope with their everyday tasks. I know that Japan is not only one country that has serious problems about human rights, but the particular thing about us would be this attitude. Words like "justice", "human rights", or "political correctness" are hated. It is oftan said to students that it could be hard to be hired if you participate in social movement such as demonstration in front of the Nationl Diet. The thing is that participating itself is regarded dangerous regardless of the content of the movement. You cannot say the word of "human rights" without some kind of preparedness, the possibility of being loughed or simply ignored. Contrary to our Constitution, guaranteeing human rights is not our government's mission. In 2018, the same year of the revealment of the medical school's manipulating, it was also revealed that the national government had manipulated the ratio of their employees with disability. They are supposed to hire certain number of such people, but they manipulated it by counting evilly. For example, people who do not have any difficulty with their eyesight when wearing glasses were counted as visually impaired. And they said, "we didn't know that such interpretation was wrong". It is absurd. At that time I was in the department that was responsible fot the problem, and one of my colleagues knew about it before it was revealed officially. He said "It was not a big deal" and other colleagues hearing that started laughing. That happened inside the government. It might not be his real feelings, but at least, he knew that he could get a laugh by saying it.

 

I do not know how to cure these sicks. Sometimes I even feel that I do not come back there again and live peacefully in a country where human rights are valued. However, I am Japanese and would like to improve our society for my friends or the vulnerable who would not have a choice to escape. 

*1:After 5 drinking party with people involved, the participation is not always voluntary

ついに

フランスに来ました!!!!ぱちぱち!!!!!!

めでたく「留学日記」というカテゴリーが爆誕しました。日記というほど書きに来れなさそうだけれども。

ところでここ数日の間にアクセス数が当社比で跳ね上がっており、そのほとんどがだいぶ前に書いた『嘘を愛する女が無理だった話。』なのですが、どこぞで紹介でもされたのでしょうか…。改めて読み直してみたら相当キレてて笑ってしまった。

 

においがちがう

ヨーロッパに来るのはこれで五度目?かな?なのですが、毎回飛行機を降りて最初に思うのは「ああ、これがヨーロッパの匂いだ。」ということ。正確にはフランスの匂い、なのかもしれないですが。単純に大気の匂いというにはクセの強い、だからといって街中に芳香剤がふりまかれているわけもなく、これはいったいなんの匂いなのだろうといつも思います。スーパーの匂いなんかもかなり特徴的ですよね。

 

食べられないものへの警戒

なにはともあれ食べ物がないと生きていけないわけですから、スーパーへと日参するのですが。食品を選ぶ際の迷いも、日本の生活ではないものだなと思います。もちろん、長年暮らしてきてある程度アタリを付けられるというのもありますが、行ったことのない土地であっても、日本ならば「食べられなくて捨てるしかない」ものに遭遇する可能性は結構低いと思うのです。でも、こちらフランスではそうもいかない。不味いというよりかは、口に合わないと言ったほうが正確かもしれません。ちょうど今日も、結構わくわくして買ったものがまさにちょっとごめんなさいな代物でがっくりでした。一つ一つの量も多いから、あんまり試しに買ってみるということもできないし…。

在仏の方のブログなども参考にしつつ、しばらくは野菜とかバターとか外れのないものでしのごうと思います。

 

パンがおいしすぎる

これはもう初めてフランスに来たときから感動したのですがね。とにかく犬も歩けばパン屋に当たるし絶対に美味しい。安くて美味しい。ドイツも、フランスとは別の種類のものですがめちゃくちゃ美味しいですよね。本当に、ヨーロッパでパンを食べてから、日本のコンビニパンを買えなくなりました。4年くらいたぶんまじで一個も買ってないレベル。今日買ったバゲットなんか、もう外はパリパリ中はしっとり、単品でもバター塗ってトマト&ハムでも超絶うまい、気付いたら一本全部なくなってました(ジーザス)。

 

果たして郵便は届くのか?

悪名轟くフランスの郵便事情。がしかし先日、郵送でしか送ってもらえない、なかなかお高いものを購入しまして。ホームページの言う通りなら来週末くらいには届くと思うのですが、本当に無事来てくれるのか今からヒヤヒヤしております。

 

緑の多さと建物の綺麗さ

公園の入り口がやたら豪華って、ヨーロッパあるあるだと思うのですが。都市部でも緑豊かですよねえ、ほんと。夏の日差しに照らされて美しいことといったら。建物もさすがの美しさで、散歩がとっても捗ります。片道30分までなら全然歩ける…と軽く見て、結局いろんなとこに寄ったりして往復1時間にすら全然収まってないみたいな日々が一昨日くらいまで続き、超疲弊しました(あほ)。地下鉄が暗くてあんまり綺麗じゃないから、歩きたくなってしまうのよね…。バスを上手に使っていきたいところです。

 

 

まだまだあるけど眠いので終わり。到着直後の雑感でした。

【2020年7月】フランス長期学生ビザ申請について

先行き不透明のままですができることはやっておかなくては、というわけで、東京のフランス大使館へビザ申請に行ってきました。

なんというかいろいろとストレスフルな感じだったので、これから申請される方の参考になればと思い、手順等を簡単に書いておきます。

※言うまでもないことと思いますが、あくまで2020年7月時点の個人の経験であり、正確な情報をお求めの場合はフランス大使館ビザセクション等関係機関へお問い合わせください。

 

 

わたしの状況

・長期学生ビザ申請

・大学院修士正規課程(not交換留学)

・学校から受け入れ許可がすでに出ている

・Campus France関西オフィスで面接

 

手順

やらなければならないことは、大きく分けて5つです。

①Etudes en Franceのホームページで必要事項を登録する

②フランス大使館ビザセクションの予約を取る

③France Visaのホームページで必要事項を登録する

④Campus Franceの面接を受ける

⑤東京広尾の大使館へ書類を提出しに行く

 

①と②、③と④の順番は逆でもいいと思います。

私はここがよく分からなかったのですが、とにかく大使館ビザセクションへ書類を出す前にCampus Franceの面接が終わってさえいればいいので、Etudes en Franceの登録が済んでいなくても、なにも着手していない段階でもビザセクションの予約は取れます渡航予定日のめどがついたら真っ先にここの予約を取ることをおすすめします。現時点(7月19日)ですでに8月は予約でいっぱいで取れないみたいです。

 

①Etudes en Franceのホームページで必要事項を登録する

個人的にはこれが一番面倒でした。用意しなければいけない書類の数や入力事項数は一番多いです。とはいえ、大学院出願時に出した以上の書類を求められることはありません。既卒の場合はCV(英語またはフランス語)も必要になりますので、うっかりデータを消してしまわないようにしてください。

また、この手続きはCampus Franceでの確認を要するため、それなりに日数がかかります。申請に不備があれば連絡が来て、修正しなければいけません。わたしは6月の始めに申請し、中旬には手続きを終わらせておきました。

 

②フランス大使館ビザセクションの予約を取る

渡航予定日の3か月前から予約を取れます。最低でも3週間前には、と公式は案内していますので、渡航予定日のめどが着き次第とにかくここの予約を取るべきです。今年はこんな状況ですので早めに予約を取るといってもなかなか難しいとは思いますが、予約はいつでもキャンセルできますしお金もかかりませんので、ざっくり目安を付けてとりあえず手続きをしておいたほうがいいです。予約が取れないことにはどうにもなりません。ちなみにわたしは6月はじめには一か月後の予約を取りました。

 

③France Visaのホームページで必要事項を登録する

これがわたしにとっては拍子抜けでした。なんといっても、書類の画像をアップロードする必要がなかったんです(あくまでもわたしの場合ですよ!)。したがって当局の確認作業も発生しませんので、登録自体は結構すぐ終わらせられます。

登録が終わると申請書やレシートのPDFが発行されますので、これを印刷して署名し、ビザセクションに提出することになります。もし印刷の過程で文字がずれてしまったなど不具合があった場合は、ここでフォームをダウンロード・プリントして、手書きで同じことを書いてしまいましょう。なお、申請書自体はビザセクションにも備え付けられていますので、最悪そこで書くこともできます。

また、一度申請ボタンを押してしまうと修正ができません。ちなみにわたしは一度申請したあとに間違いに気づき、申請そのものを取り消して最初からやり直しました。特段なにも言われなかったので、たぶんそれでよかったんだと思います。

なお、この段階でCampus Franceから発行されるIDを入力する必要があります。なので、①が終わっていないとこの手続きに進めません

 

④Campus Franceの面接を受ける

こちらはあっさりもあっさり、予約も簡単に取れますし難しいことはなにもありませんでした。ただ、東京オフィスで面接を受ける場合、語学学校やフランス語で授業が行われる学校の場合、これから学校へ出願する場合はまた異なると思いますのでご注意を。

ほとんど日本語で経歴や留学の動機について聞かれたあと、最後に英語で留学について改めて簡単に述べるという形式でした(院での授業がすべて英語なので、英語で)。英語でなにか質問されるということもありませんでした。正直なぜわたしは20800円も払ったのだろうと思わないこともなかったです。

 

⑤東京広尾の大使館へ書類を提出しに行く

はい、いよいよ最後のステップです。

長期学生ビザかつ日本在住者の場合、提出する書類は拍子抜けするほど少ないです。新たに用意しなければいけないのは(政府給費留学生でなければ)銀行の残高証明書のみ。教育機関の受け入れ証明書などはもうCampus Franceで確認しているということなんでしょうね。

ただし、加えてレターパック(赤)と50ユーロ相当の現金が必要になります。特にレターパックなんてホームページにも必要書類リストにもどこにも書いてないのに、いざ広尾まで行ったら入口に「必ずレターパックを用意してください」って貼ってあるんですよ。どういうこっちゃ。不親切にもほどがある。50ユーロ相当の日本円の額も、大使館のホームページに載ってますて書いてあるけどついに見つけられず。みなさん、見つけられました?ビザセクションの待合室には貼ってあったので、わざわざ一度外に出て用意しに行きましたともさ。お釣りのないようにしてくれって書いてあったからわざわざ出たのに、前の人はふつうにお釣りもらってたし(怒りの文字サイズ)。なんのこっちゃ。まあぴったり出したら褒めてくれたので、ぴったりに越したことはないと思いますが。

また、すべての書類のコピーも一緒に提出しましょう。残高証明書は原本のほうを返してもらえます。

わたしは一時間ほどかかってしまいましたが、書類に不備がなければ10分くらいで終わる人もいるんじゃないかと思います。

 

 

はい、というわけでこんな感じです。

レシートの裏に書いてある申請の進捗状況のURLもエラーで繋がんないし(France visaのHPから確認できるが)、噂のフランスのお役所の闇を垣間見た気分ですが、とにもかくにもこれをクリアしないとビザがもらえません。がんばりましょうね…。ご参考になれば幸いです。

わたしはフランスに行けるのだろうか

格通知を受け取り、飛行機を取り、学費すら払ったあとにこの「留学への試み」タグを使う羽目になるとは…正直思いませんでした。

ちらほら交換留学が中止になった例などが耳に入ってくるようになり、本格的に心配し始めています。8月には渡仏する予定だったけれど、本当に行けるのかしら。

 

目下の懸念事項はまずビザ。現在フランス大使館はビザの発給を停止しており、再開についてのアナウンスは特にありません。そして、ビザ申請に必要なキャンパスフランスでの手続きも止まったままです。在日フランス大使館のTwitterはフランス料理やフランス語について呟いてらっしゃいますが、せめて明るい話題をという気遣いかもしれませんが、正直そんなことよりビザがどうなってんのか教えてくれという気持ちになります。。

 

自己中心的に考えるとまずビザということになるのですが、もっと根本的にはフランスでの流行状況ですよね。死者数感染者数ともになかなかたいへんなことになっており、徐々にレストランなども開けていくフェーズに入ったようですが、大丈夫なのだろうか…。EU内での移動を解禁するというニュースも入ってきたりしていますが、また感染者数うなぎのぼりなんてことになったらいよいよ絶望的です。

 

1年ずれていたらよかったのにと思わずにはいられません。去年だったらフランスには行けていたし、来年だったらワクチンができているかもしれない。

あと1年渡航が延びることになったら、どう過ごすかも頭が痛い問題です。そろそろちゃんと仕事したいけど、1年限定で雇ってくれるちゃんとしたところなどあるかしら。

 

より絶望的な気分になるのは、海外に住む、働くということが以前と比べてものすごく難しくなってしまうのではないかということを考えるときです。私はもう日本にはうんざりなんだ。一生帰ってこないかどうかは分からないけれど、とりあえず脱出できると思ってわくわくしていたのに、結局閉じ込められてしまうのだろうか…つらい。

 

とはいえ、今のところフランス政府も秋学期からは学校をあけるつもりでいるようだし、すでに中止の決定を受けた方々よりはまだ希望があるわけで、そもそも今回のコロナ禍で生活の基盤を奪われた方なんかに比べれば些細な不安ではあります。

とはいえ(2回目)さすがにちょっとしんどいかもしれません。OMG。

 

フランス政府とワクチン開発者に心からのエールを。どうかよろしくお願いします。。