Parce que c'est comme ça

欧州大学院生。最終目標はバカンスのある人生。パスクセコムサ。

【2020年7月】フランス長期学生ビザ申請について

先行き不透明のままですができることはやっておかなくては、というわけで、東京のフランス大使館へビザ申請に行ってきました。

なんというかいろいろとストレスフルな感じだったので、これから申請される方の参考になればと思い、手順等を簡単に書いておきます。

※言うまでもないことと思いますが、あくまで2020年7月時点の個人の経験であり、正確な情報をお求めの場合はフランス大使館ビザセクション等関係機関へお問い合わせください。

 

 

わたしの状況

・長期学生ビザ申請

・大学院修士正規課程(not交換留学)

・学校から受け入れ許可がすでに出ている

・Campus France関西オフィスで面接

 

手順

やらなければならないことは、大きく分けて5つです。

①Etudes en Franceのホームページで必要事項を登録する

②フランス大使館ビザセクションの予約を取る

③France Visaのホームページで必要事項を登録する

④Campus Franceの面接を受ける

⑤東京広尾の大使館へ書類を提出しに行く

 

①と②、③と④の順番は逆でもいいと思います。

私はここがよく分からなかったのですが、とにかく大使館ビザセクションへ書類を出す前にCampus Franceの面接が終わってさえいればいいので、Etudes en Franceの登録が済んでいなくても、なにも着手していない段階でもビザセクションの予約は取れます渡航予定日のめどがついたら真っ先にここの予約を取ることをおすすめします。現時点(7月19日)ですでに8月は予約でいっぱいで取れないみたいです。

 

①Etudes en Franceのホームページで必要事項を登録する

個人的にはこれが一番面倒でした。用意しなければいけない書類の数や入力事項数は一番多いです。とはいえ、大学院出願時に出した以上の書類を求められることはありません。既卒の場合はCV(英語またはフランス語)も必要になりますので、うっかりデータを消してしまわないようにしてください。

また、この手続きはCampus Franceでの確認を要するため、それなりに日数がかかります。申請に不備があれば連絡が来て、修正しなければいけません。わたしは6月の始めに申請し、中旬には手続きを終わらせておきました。

 

②フランス大使館ビザセクションの予約を取る

渡航予定日の3か月前から予約を取れます。最低でも3週間前には、と公式は案内していますので、渡航予定日のめどが着き次第とにかくここの予約を取るべきです。今年はこんな状況ですので早めに予約を取るといってもなかなか難しいとは思いますが、予約はいつでもキャンセルできますしお金もかかりませんので、ざっくり目安を付けてとりあえず手続きをしておいたほうがいいです。予約が取れないことにはどうにもなりません。ちなみにわたしは6月はじめには一か月後の予約を取りました。

 

③France Visaのホームページで必要事項を登録する

これがわたしにとっては拍子抜けでした。なんといっても、書類の画像をアップロードする必要がなかったんです(あくまでもわたしの場合ですよ!)。したがって当局の確認作業も発生しませんので、登録自体は結構すぐ終わらせられます。

登録が終わると申請書やレシートのPDFが発行されますので、これを印刷して署名し、ビザセクションに提出することになります。もし印刷の過程で文字がずれてしまったなど不具合があった場合は、ここでフォームをダウンロード・プリントして、手書きで同じことを書いてしまいましょう。なお、申請書自体はビザセクションにも備え付けられていますので、最悪そこで書くこともできます。

また、一度申請ボタンを押してしまうと修正ができません。ちなみにわたしは一度申請したあとに間違いに気づき、申請そのものを取り消して最初からやり直しました。特段なにも言われなかったので、たぶんそれでよかったんだと思います。

なお、この段階でCampus Franceから発行されるIDを入力する必要があります。なので、①が終わっていないとこの手続きに進めません

 

④Campus Franceの面接を受ける

こちらはあっさりもあっさり、予約も簡単に取れますし難しいことはなにもありませんでした。ただ、東京オフィスで面接を受ける場合、語学学校やフランス語で授業が行われる学校の場合、これから学校へ出願する場合はまた異なると思いますのでご注意を。

ほとんど日本語で経歴や留学の動機について聞かれたあと、最後に英語で留学について改めて簡単に述べるという形式でした(院での授業がすべて英語なので、英語で)。英語でなにか質問されるということもありませんでした。正直なぜわたしは20800円も払ったのだろうと思わないこともなかったです。

 

⑤東京広尾の大使館へ書類を提出しに行く

はい、いよいよ最後のステップです。

長期学生ビザかつ日本在住者の場合、提出する書類は拍子抜けするほど少ないです。新たに用意しなければいけないのは(政府給費留学生でなければ)銀行の残高証明書のみ。教育機関の受け入れ証明書などはもうCampus Franceで確認しているということなんでしょうね。

ただし、加えてレターパック(赤)と50ユーロ相当の現金が必要になります。特にレターパックなんてホームページにも必要書類リストにもどこにも書いてないのに、いざ広尾まで行ったら入口に「必ずレターパックを用意してください」って貼ってあるんですよ。どういうこっちゃ。不親切にもほどがある。50ユーロ相当の日本円の額も、大使館のホームページに載ってますて書いてあるけどついに見つけられず。みなさん、見つけられました?ビザセクションの待合室には貼ってあったので、わざわざ一度外に出て用意しに行きましたともさ。お釣りのないようにしてくれって書いてあったからわざわざ出たのに、前の人はふつうにお釣りもらってたし(怒りの文字サイズ)。なんのこっちゃ。まあぴったり出したら褒めてくれたので、ぴったりに越したことはないと思いますが。

また、すべての書類のコピーも一緒に提出しましょう。残高証明書は原本のほうを返してもらえます。

わたしは一時間ほどかかってしまいましたが、書類に不備がなければ10分くらいで終わる人もいるんじゃないかと思います。

 

 

はい、というわけでこんな感じです。

レシートの裏に書いてある申請の進捗状況のURLもエラーで繋がんないし(France visaのHPから確認できるが)、噂のフランスのお役所の闇を垣間見た気分ですが、とにもかくにもこれをクリアしないとビザがもらえません。がんばりましょうね…。ご参考になれば幸いです。