Parce que c'est comme ça

大学院留学に向けて勉強します。最終目標はバカンスのある人生。パスクセコムサ。

元タカラジェンヌあんり さんに共感した話

先日大学院への出願、奨学金への応募を全て終わらせました!!!あとは果報を寝て待ちます。

 

本日は元タカラジェンヌの話にとても共感した、なんなら崩壊してゆく元弊社とほんのり同じ匂いを歌劇団に感じたというお話をば。

 

はい。最近宝塚づいております。といってもまだ生観劇したことはないのですがね。雪組を観たいのですがチケットがなかなか取れないそうで。で、キャトルレーヴ(フランス語学習者としてはサンクレーヴに変えなくてよいのかしらと思ってしまう)に行く、日々更新されるニュースをちらちらと見るというどこに出しても恥ずかしくないことから、ツイッターのいわゆる「裏アカ」を渡り読む、某掲示板でいろいろ検索するなど、全然清く正しく美しくないことまで、在宅でできる範囲で楽しくやっておるわけです。

で、退団されたジェンヌさんの中にはYouTuberをされている方も何人かいらっしゃって、それも当然拝見しております。宝塚の話するとなんかジェンヌさんに引きずられて敬語が仰々しくなりがち。笑

 

で、SNSでなにかと話題になっているらしい、そんなYouTuberの一人の「元タカラジェンヌあんり」さん。在団されていたときの芸名は「亜蓮冬馬」さんですね。

私が観測した範囲では、宝塚ファンの間ではどちらかというと否定的な反応が多いようです。曰く、宝塚のイメージを壊して現役や劇団に迷惑をかけているとか、辞めたのに劇団の名前にすがるのはやめてくれとか。

私は、結論から言うと、彼女の動画を見るのは結構好きだし、イメージ云々と言っている人は(元)ジェンヌを人間だと思いたくないんだろうなあ、そこは舞台の上の夢の世界と切り分けて考えてほしいなあと思います。「宝塚には夢を見にきているんだから」という人結構いますが、それってつまり自分の人生に楽しみをくださいってことですよね。舞台に夢を求めるのは分かります。が、舞台の外でのことや退団してまでも(元)ジェンヌさんに我慢を強いるのは、「私の人生を楽しくするためにあなたは人間ではなく『タカラジェンヌ』というアイドルであってください」ってことですよね?いやいや。お客様は神様かよ。

 

と、この話はまた長くなってしまうので、動画の話に戻ります。

www.youtube.com

 

私、彼女(99期生)とどんぴしゃ同世代なのですよね。で、ツイッターを見ていてたまに「我が意を得たり」というようなことを仰っている人もいて、そういう人もだいたい20代半ばっぽかったです。だから、これに「分かる~」となるか「みっともない」となるかは結構世代の差もあるんだろうなと思いました。

以下、彼女の話に私的解釈をふんだんに盛り込んでおりますので話半分で聞いてください。

歌劇団には、その合理性が納得できないシステムがいっぱいあったんだろうと思います。舞台のクオリティ向上にどう繋がるか分からないような。そんで、上級生に相談しても、実は何かの役に立っているとかいうこともないと分かった。きっと上級生たちは「自分が我慢すれば済むこと」「お客様のため」という文句で飲み込んできたのではないでしょうか。「タカラヅカ」に憧れ抜いて入ったからという人もいるでしょう。

だけど、舞台技術の向上に繋がるならばともかく、そうでないことでひたすら我慢して自分を押さえつけて、消耗してまで歌劇団にいる価値を見出せなかったのではないでしょうか。

「心から尊敬できる人がいない」という言葉も各所で批判されていましたが、ちょっと語弊があるのではないかと思います。先に仰っていた「こういう人になりたいなという上級生がいなかった」、ロールモデルがいなかったということでしょうきっと。私も、元の職場に尊敬できる人、すごいなと思う人は何人もいました。でも、皆それぞれ職場に起因する問題に悩んでいて、この組織にいながら幸せになれる未来が見えなかったんです。決して、人格的にとか技術的に尊敬できる人がいなかったということではないと思います。

もし以上述べた通りであるとするなら、私が仕事を辞めた理由とほぼ同じです。というか、まあ自分に寄せて想像してみたってだけの話なんですが。

つまり、歌劇団は演者を人間として大切にできる組織ではない、ということではないでしょうか。いろいろな理不尽や苦しみ(単純に休みが少なすぎるのは同意できる人が多いと思います)を、改善せずに演者に我慢を強いている。「お客様のため」という言葉には抗えないという弱みを突いて。得してるのは誰なんでしょうねえ。

 

そのような悩みを「我慢が足りない」「わがまま」と一蹴することは簡単です。でも、そうやって切り捨てていった先に未来はないんじゃないでしょうか。元弊社でも若者の流出が止まらず、歌劇団よりも毎年の入社人数は少ないので、そろそろ本格的な人手不足に陥りそうです。残った人には余計に負荷がかかるし、仕事の質は落ちるし、いいことはなんにもありません。

それよりは、若いからと足蹴にしないで、きちんと演者と向き合うほうがいいのではないでしょうか。しなくてもいい苦労というのは必ずあるはずです。ブラック企業という言葉が人口に膾炙して久しいですが、人を大事にできない会社はきっと先細ります。私たちの世代は理不尽に黙って従ったりしません。さっさと見切りをつけます。

 

宝塚の素晴らしい舞台を次の100年に繋いでいくためにも、「夢の舞台の裏なんて知りたくない」と目をつぶるばかりではだめなのではないでしょうか。「お客様のため」と黙らされてしまっているジェンヌさんを助けるには、その「お客様」が「もっと自分を大切にして」と言えるようになる必要があると思います。

と、偉そうに言って何様?という感じですがね。一同世代として思ったことを書いてみました。