Parce que c'est comme ça

欧州大学院生。最終目標はバカンスのある人生。パスクセコムサ。

彼氏彼女の事情に寄せて

こんばんは。三連休なのでひたすらダラダラしています。漫画と昼寝を繰り返していたらこんな時間になってしまいました。買ったはずのLOVE SO LIFE最終巻が見つからない悲しみ。

 

さて、彼氏彼女の事情という漫画の話をします。

これは本当に私の人生を変えたといっても支障ないほど、影響を受けた漫画です。出会ったのは小学生の頃、今はなき大阪国際児童文学館(本当にいい施設だったんですよ…)にて。それからほどなくして全巻を購入し、しつこいくらい何度も何度も読み返してきました。

こっから思いついたことを思いついた順番にだらだら書くので、先に謝っておきます。すみません。

 

○私の人格形成 雪野:椿:真秀=5:3:2

私は中学生でいまの人格の基礎が形成されたという自覚があるのですが、ちょうどその時期にはまっていたカレカノが与えた影響は甚大でした。まわりの子たちと同じように友達を作ることがあまり得意でなく、また、「人間同士の深いやり取り」みたいなものにすごく憧れていました。いや、カレカノの登場人物、みんな高校生ではあるけど精神年齢高すぎじゃないですか?というのは当時は分かるはずもなく。

だから、「近所の公立」の進学校に入って、最初の中間テストで1位を取ったときは、まず「雪野と一緒だ…!」と思いました。今でも覚えている。笑

あと、椿って、津田先生も書いてらっしゃるけど、「自由人だけど人として考えるべきことは考えている」人なんですよね。つばさが出奔した夜、雪野に語った言葉はよく思い返します。だから、「人として考えるべきことを考えて」いれば、あとは好きなように生きていいんだっていうことを学んだような気がします。健史に対する横暴さとか、私も発揮してるなと思うこと(特に大学時代は)よくあり。笑

あと、真秀への憧れもありました。今でも覚えてるけど、高校くらいのときかな、なんかの話の流れで友達に「花とか好きだよ」って言ってしまった若気の至り。いや別に嫌いではないけど全く詳しくありません。ひまわりと朝顔くらいしか分かりません。てへぺろ

彼女たちのように、人としての道から外れることなく、大切な人とちゃんと向き合いながら、自分の好きなように生きていきたい。これは、私の人生に対する考え方の核になっている気がします。

 

○教養への憧れを形作った「津田日記」

作者が鑑賞したオペラや歌舞伎などの感想が柱やあとがきによく登場するのですが、まあ文化の香り高い素敵なスペースですよね。私はまだ歌舞伎など一度も観に行ったことがないし、オペラもウィーンでちょこっとだけ観て挫折したくらいの人間なんですが。「教養」「文化」というものは素敵だなあと思えることは、大事なことだと思うんです。あと、宮部みゆきの「模倣犯」はこの津田日記で取り上げられていたから読みました(宮部みゆきファンでもあるからですが)。読んだのはもう何年も前なので詳細は覚えていないのですが、名作だけど辛すぎてちょっとトラウマです。もう読まないと思ったことは覚えています。笑

 

○「楽しみを希う心」めちゃくちゃよい…!

「鋼の雪」の劇中をはじめとして、この作品では音楽がいろいろと挿入されています。オトナになってiTunes Musicを始めていたので、今回の読み直しで初めてその時々で実際に音楽を流しながら聞いてみました。いや、もう、めちゃくちゃいいね…オトナになるって素晴らしい。iTunes Music最高。鋼の雪のジャンニスキッキとか超よかった。一つ大人の階段を上った気がします。

特にハマったのが、総一郎が玲司にリクエストする「楽しみを希う心」。高校生でこれがお気に入りな有馬くんって…すげえな…。美しいです。

 

○今回思ったこと

働き出してからちゃんと読むのは初めてなような気がします。そして今回思ったのは、最初の生徒指導室呼び出しはかなりひどいぞ&過重労働で幸せになれるんだろうかという2点です。

高校1年の1学期(つまり結構初期)、雪野と有馬は成績を落として呼び出しをくらい、教師から別れるように言われます。いやこれね、今までは双方の両親の対応に感動して流れていたのですが、かなりひどいですよね。雪野のおっしゃる通りで、そんなところまで干渉される筋合いはないですよね。たしかにうちの高校でも先生が学年集会で「付き合うのは大学に入ってからでいい」とか仰ってたけれども(それももちろんどうかと思うけれども)、さすがに個別具体なところに口出しまではしていないはず。普通の高校生だとこんなすぐに真っ当な感じで言い返せねーよ、とも思いますがね。

あと地味に、親呼び出しの後先生に一声かけにいくこの感じは私の行動に影響を与えている気がします。自分にとっては迷惑でも、その人なりに考えてくれたことについてはフォローはする、みたいなね。

そして、過重労働について。有馬くんは刑事になり、ひじょうに忙しく働いているようです。働き方改革の「は」の字もなかった時代に完結した物語ですから、そこに特に疑問が差し挟まれないのは無理のないことなのですが、有馬・雪野は果たしてそれをよしとしただろうか、というのは興味深い問いです。

 

というわけで、思ったことを書いて満足したので一旦やめます。物語自体の感想などについても、気が向けばそのうち書くかもしれないです。