Parce que c'est comme ça

欧州大学院生。最終目標はバカンスのある人生。パスクセコムサ。

フランス語の好きなところ

フランス語を勉強している理由は、大学の二外で取っていたから。なんで大学で取ったかというと、国連に興味があったから(国連で働くには2つの公用語でコミュニケーションを取れる必要がある)。

国連への興味を完全になくしたわけではないが、ド正直に言うと、より住んでみたいのはベルリンなのでドイツ語にしておけばよかったかなと思わないでもない。

とはいえ、フランス語のこと、結構好きである。好きな理由と、勉強してよかったと思うこと、あとついでに他の言語にしとけばよかったと思うことをつらつら述べる。

 

  • 理由①rの壁を超えると、それっぽく発音できるのが楽しい

フランス語をやり始めてとりあえずぶち当たる壁は、発音についてはrだと思う。大学の先生がrを多用する名前で、先生は最初から「日本人には難しいので○○(発音しやすい感じにしたやつ)と呼んでください」と言っていた。

なんでできるようになったのか正直全然覚えていないのだが、たぶんある日突然rが言えるようになった(今でもconstruireとか勘弁してほしいのはたくさんあるにせよ)。

そうなると楽しい。rさえできれば英語より簡単だと私は思っていて、カタカナでしゃべる感じで伝わる気がする。ほら、英語ってカタカナだと全然伝わらないじゃないですか。喉の奥で巻いたりとかそういうのいるじゃないですか。フランス語ももちろんeの発音が微妙な違いで何通りもあったり、ちゃんとやろうとすると難しいのだけれど、伝わるレベルに持っていくことについてはrさえ超えれば英語より容易だと、思う。

フランス語話せる(あくまで音として)自分って嬉しくない?

 

  • 理由②発音と表記のルールが厳格

こう表記されているものはこう発音する、というルールがとてもしっかりしているので、全然知らない単語でも発音できるし、聞いたものを文字に起こせる。これがパズルみたいでとても楽しい。当たったときはなんだかすごく頭がよくなった気がして嬉しい。仏検でひとつこれで当てられて、それだけで満足したといっても過言ではない。

その意味では、日本語はより簡単なんだろうなあと思う。まあ漢字は難しいけど、「さ」は絶対「sa」としか読まないから。前後の文字によって「さ」が「za」になったり「se」になったりはしないよね。

 

  • 勉強してよかったと思うこと

フランス語ってフランスだけじゃなくて、スイス、ベルギー、アフリカ諸国、ケベックでも使える。どこも結構行ってみたいところなのでたまたまだが嬉しい。

あとは、日本でもお店の看板とか商品名とかにフランス語が使われていることは多くて、そういうのの意味が分かるとふふってなる。ふふってなるだけ。最近気付いたのは「セラヴィ」。もしかして…C'est la vieか!となった瞬間は、あの昔はやったアハ体験(だっけ?脳科学のやつ)を実感した。

国連の公用語であるというのも、選択肢を持っておくという意味ではよかったかなと思うので、18歳の私の選択もあながち間違ってはいなかったのかなと思う次第である。

 

  • 他の言語にしとけばよかったと思うこと

フランス語って結構英語に似ているのである。もちろん違う言語なので違うところもたくさんあるけど、単語が似てたり、構文とか慣用句とかも、日本語とフランス語の距離に比べればずっと近い。せっかくならアラビア語とか、日本語とも英語とも全然違う言語を勉強したほうが世界が広がったんじゃないかとは思う。言い古されたことではあるが、言語のあり方ってそのまま文化なので、言語が似ると文化も似るのだ、やっぱり。

だがしかし、韓国語を勉強しかけて思ったことには、新しい文字を覚えるのってものすごく大変。心が折れる。ハングルみたいな比較的書きやすいものでもそう思うんだから、アラブ文字なんて挫折しないわけがない。

ドイツ語ならもう少し英語から遠かったのかとも思わんこともない。

 

まあ結論として、それが何語でも続けられればいいじゃない、その意味で私にとってフランス語はなかなかあたりだったんだから結果オーライですね、くらいの感じである。おわり。